『ウルトラセブン』は子供番組として制作されていなかった!?

S.H.フィギュアーツ ウルトラセブン 約150mm PVC&ABS製 塗装済み可動フィギュア
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一家に一台しかテレビがない時代に制作・放映された『ウルトラセブン』

ウルトラセブン』が制作・放映された1967~1968年、カラーテレビの世帯普及率はまだ4%ほどでしかありませんでしたが、テレビの世帯普及率は90%以上になっていました。

とはいえ、まだ2台、3台のテレビを所有している家庭は稀で一台のテレビを家族全員が観ていました。

実は当時のその状況が『ウルトラセブン』を子供番組らしからぬものにさせていたようです。

『ウルトラセブン』のターゲットは”子供”ではなく”家庭一般”

『ウルトラセブン』をつくった男たちの一人であり、『ノンマルトの使者』や『史上最大の侵略 前編・後編』など『ウルトラセブン』全49話のうち14話を監督された満田かずほ氏は『別冊映画秘宝 ウルトラセブン研究読本』に掲載されている小中和哉氏との対談で(『ウルトラセブン』が)「子供番組という意識はなかたんですよね」という問いかけに対して

「ファミリー対象ということでね。企画書にもターゲットが「家庭一般」と書かれているし、特に子ども番組という意識はしないで作っていた。それで僕はよく言うんだけど、当時は一家に一台テレビがあれば良い方でしょう。したがって、番組を見るときに5人家族ならば5人で見ていると思うんですよ。そうしたら子ども1人だけで観ていることはなくて、側に親がいて、おじいちゃんおばあちゃんがいてという、いわゆる「解説者」がいると思うんですよ」

と応えておられるのです。

子供が一人で観るものとしては作られていなかった『ウルトラセブン』

子供が一人だけで観ているわけではなく、わからない事があったら一緒に観ている大人に訊くことができる……そんな状況で観られている事を前提にして『ウルトラセブン』は制作されていたんですね。

子供が一人で観ていることを前提にして制作された番組と子供がわからない事があっても一緒に観ている大人にすぐに何でも尋ねられる状況で観ているのを前提に制作された番組とでは、その内容・中身が違ってくるのは当然です。

子供だけを対象にしていたのではなく、「家庭一般」を対象に制作されていたということならば『ウルトラセブン』に子供番組とは思えないような内容が盛り込まれていたことも納得がいきます。


※参考資料 洋泉社MOOK『別冊映画秘宝 ウルトラセブン研究読本』

【2018年1月31日】

続けて作品世界多角的研究23 『最終回『史上最大の侵略』に登場するセブン上司は二人いた!?』のページをご覧ください

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