第1話 姿なき挑戦者

姿なき挑戦者
姿なき挑戦者

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ストーリー

人間が突然、怪光を発して消えてしまう怪事件が頻発。調査に乗り出したウルトラ警備隊は、彼らの前に現れたモロボシ・ダンと名乗る不思議な青年の協力を得て、人間消失事件の黒幕クール星人の透明円盤を可視化する特殊噴霧装置を完成。

ウルトラ警備隊は透明円盤の可視化に成功し、ウルトラホーク1号でクール星人に応戦。

モロボシ・ダンは、カプセル怪獣・ウインダムをクール星人の円盤と戦わせた後、赤い宇宙人(ウルトラセブン)に変身。捕らわれていた人々を救出後、円盤を撃破。クール星人の野望は打ち砕かれた。

事件の解決後、功績を認められ、モロボシ・ダンはウルトラ警備隊の正式な隊員となった。

ウルトラセブン 第1話『姿なき挑戦者』の謎

身上調査が行われていたらダンはウルトラ警備隊に入れなかった!?

『姿なき挑戦者』地球防衛軍の中でも特に優秀な者たちによって構成されているウルトラ警備隊の隊員にいきなり身元も不確かなはずのモロボシ・ダンがなれてしまったという事には疑問を抱かざるを得ません。

もしも地球防衛軍が、入隊時にマトモな身上調査・身元確認を行っていたら、ダンはウルトラ警備隊の隊員になれなかったのではないでしょうか?

名を尋ねられて「モロボシ・ダンとでもしときましょう」

しかもダンは、ソガに名を尋ねられた時にしばらく考える素振りをした後で「モロボシ・ダンとでもしときましょう」と答えているのです。フルハシもソガもそれを特に不審に感じてはいなかったようですが…。

名前を尋ねられた時に「モロボシ・ダンとでもしときましょう」と応えていた男が、あれよあれよという間にそのままモロボシ・ダンとしてウルトラ警備隊の正隊員になってしまった事をフルハシやソガはどう思ったのでしょうか?

ウルトラセブン 第1話『姿なき挑戦者』の謎への推察

ダンはちゃんと用意をしていた!?

ダン(ウルトラセブン)は、最初からウルトラ警備隊の隊員になるつもりなどなかったのに流れと勢いでウルトラ警備隊の隊員になってしまったようにも見えます。

しかし、ソガ、フルハシの両隊員の名前、そしてフルハシが地球防衛軍きっての怪力の持ち主である事まで知っていたところから推察して、ダンは最初からウルトラ警備隊入りを計画していたのかもしれません。

そうだとすれば、当然行われるであろう身元確認・身上調査に備えて、戸籍・住民票などの用意は事前にしていたものと思われます。もちろん、それはモロボシ・ダンという名前でです。

しかし、ウルトラ警備隊への協力を地球人モロボシ・ダンとしてするか、M78星雲から来た宇宙人である事を明かしてするかを迷っていたダンは、ソガに名前を尋ねられ、一瞬躊躇してしまい、「モロボシ・ダンとでもしときましょう」などと応えてしまったのかもしれませんね。

そのように考えれば、いかにも身元不確かな感じだったダンのウルトラ警備隊入りをなんとか納得できます。

フルハシもソガも細かな事は気にしない

そして、フルハシやソガが、あまり細かな事は気にしないおおらかな人間だったこともダンには幸いしたのかもしれません。

もしも、ダンが名前を尋ねられて「モロボシ・ダンとでもしときましょう」と応えた時にその場にいたのが、神経が細やかなアマギだったら、ちょっとヤバかったかもしれませんね。

続けて 各話研究 第2話 『緑の恐怖』のページをご覧ください

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