ウルトラセブンの謎を徹底的に考察・研究 第5話『消された時間』の謎を解き明かす
ウルトラセブン考察・研究 各話研究5
第5話 消された時間
消された時間
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ストーリー
「地球の頭脳」と呼ばれるユシマ博士が新発明のユシマダイオードで超遠距離レーダーの性能を4倍に上げるために地球防衛軍 極東基地にやって来た。
しかし、ユシマ博士は。地球侵略を企むビラ星人の手先にされてしまっていた。
ビラ星人に操られたユシマ博士は、超遠距離レーダーの機能を麻痺させ、それを基地内に潜り込んだ宇宙人のスパイであるダンのせいだと主張。ダンは独房へ入れられてしまう。
ダンはウルトラセブンに変身して独房を脱し、巨大化したビラ星人を倒す。そして、ウルトラホーク1号、3号の活躍でビラ星人の円盤群は全滅した。
ユシマ博士は正気を取り戻し、ダンは信頼を取り戻した。
ウルトラセブン 第5話『消された時間』の謎
ビラ星人は時間停止をもっと有効活用できなかったのか?
この回のタイトルが『消された時間』となっているのは、ビラ星人が時間を停止させることができ、それを利用してユシマ博士を洗脳し、自分たちの手先にしてしまったためです。
しかし……時間停止などという凄技が使えるなら、時間を停止している間に極東基地を爆破してしまうとか、時間停止している間にウルトラセブンを抹殺してしまうとか、いくらでもできそうに思えますが。
独房の鉄格子を完全に破壊したウルトラセブン
独房に入れられたダンはウルトラセブンに変身した後、鉄格子を完全に破壊して脱出しています。
いったいダンは、ダンがウルトラセブンであると知らないウルトラ警備隊の者たちにセブンに変身した自分が破壊した鉄格子のことをどう説明したのでしょうか?
ウルトラセブン 第5話『消された時間』の謎への推察
何らかの理由で時間停止中にできる事は限定されている!?
時間停止中に極東基地爆破でもウルトラセブン抹殺でもできたとしたら、ビラ星人もきっとそうしていたでしょう。
ビラ星人がそれをしなかったのは、それをしなかったのではなく、できなかったからと考えるべきでしょう。
時間停止中に大規模な破壊、生物の生命を奪うなどのことはできないなど時間や空間の法則があって、ビラ星人もその法則に縛られながら行動していたと考えれば、ビラ星人がせっかくの時間停止をショボい使い方しかできていなかった事も納得できます。
「ウルトラセブンが出してくれたんです」と言っていたとか…
『消された時間』内ではダンが入れられていた独房の鉄格子が破壊されていた事については完全にスルーしていました。
しかし、私は勝手に
「ダン この鉄格子は、まさか君が壊したのか?」(キリヤマ)
「まさか僕に壊せるわけがないじゃないですか ウルトラセブンが壊して僕を独房から出してくれたんですよ」(ダン)
「そうか セブンが…」(キリヤマ)
などというシーンを想像し、脳内補完しています。
ウルトラセブン 第5話『消された時間』の研究ポイント
ビラ星人か? ヴィラ星人か?
『ウルトラセブン』関係の書籍では、第5話『消された時間』に登場する宇宙人の表記が「ビラ星人」となっている場合と「ヴィラ星人」となっている場合のどちらもありました。
円谷プロ公式はどうやら「ビラ星人」の方のようで、最近はこちらに統一されてきているようです。
若山真樹『ウルトラセブン』初登場
『消された時間』でユシマ博士が南極にある科学センターから極東基地まで乗って来た地球防衛軍の専用機の客室乗務員を演じた女優=若山真樹は、第20話『地震源Xを倒せ』ではラリーに参加していた女子学生を、そして第31話『悪魔の住む花』ではダリーに寄生された香織(演・松坂慶子)の友人を演じています。
※追記 ひし美ゆり子さんの新著『アンヌ今昔物語 ウルトラセブンよ永遠に…』にも若山真樹さんの件が記されていました。さすがセブンオタクを自認される我らが永遠のヒロイン・ひし美ゆり子さんです!
続けて 各話研究 第6話 『ダーク・ゾーン』のページをご覧ください
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