ウルトラセブンの謎を徹底的に考察・研究 第24話『北へ還れ！』の謎を解き明かす
ウルトラセブン考察・研究 各話研究24
第24話 北へ還れ！
北へ還れ！
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ストーリー
母親が病気となったという知らせを受け、北海道に帰省したフルハシだったが、フルハシにウルトラ警備隊を辞めさせ、実家の牧場を継がせようとする母と妹の嘘だったと知り、フルハシはすぐに極東基地へ引き返す。
どうしてもフルハシを故郷に連れ帰りたい彼の母は、極東基地近くまでやって来るが、フルハシは、北極圏で起こった地球防衛軍のパトロール機と民間の航空機の衝突事故の調査のためにウルトラホーク３号で北極圏へ向かっていた。
北極圏に入ったウルトラホーク３号は操縦不能となり、そのままでは300人の観光団を乗せた旅客機と衝突することになってしまう。
脱出も不可能となり、フルハシにはホーク３号を自爆させ、旅客機を救う以外の選択肢はなくなってしまう。
キリヤマは、特別の計らいでフルハシの母を作戦司令室に入れ、刻々と死の時が迫っていたフルハシと無線で会話をさせる。
ホーク３号や民間機を操縦不能にさせていたのは、勝手に北極を自分たちのものにしたつもりになっていたカナン星人だった。
ウルトラホーク１号で北極にやって来たダンは、カナン星人の基地である灯台にウインダムを向かわせるが、電子頭脳を狂わされたウインダムはダンのことを攻撃してくる。
ダンはウルトラセブンに変身し、ウインダムの暴走を止め、カナン星人の灯台型ロケットを撃破し、フルハシの危機を救った。
フルハシの母は、フルハシが命を懸けてウルトラ警備隊の仕事をしていることを理解して北海道へ帰っていった。
ウルトラセブン 第24話『北へ還れ！』の謎
カナン星人は北極を自分たちのものだと思い知らせ、どうするつもりだったのか？
カナン星人は、ダンが操縦するウルトラホーク１号が北極にやって来た時に
「北極は今や我らカナン星人のものだと思い知らせてやる」
などと言っていました。
いつの間にか地球に侵入し、勝手に北極に灯台に偽装した基地（そのままロケットとなって飛び立つ）を設置したカナン星人は、完全に北極は自分たちのものになったと思い込んでいたようです。
そんな自己中心的で勝手なカナン星人は、北極を自分たちのものだと地球人に思い知らせてどうするつもりだったのでしょうか？
カナン星人の灯台型ロケットが撃墜されるのが遅れていたらウルトラホーク３号は自爆前に民間機と衝突していた!?
ウルトラセブンがカナン星人の灯台型ロケットを撃墜したことによって、ウルトラホーク３号の操縦不能状態が解け、フルハシは命拾いをしますが……フルハシは民間機との衝突を危ういところで避けた後に自爆装置を解除しています。
つまり、もしも、操縦不能状態が続いていたら、ホーク３号は自爆する前に旅客機と衝突していたことになります。
フルハシは自らを犠牲にしてでも300人の乗る旅客機との衝突を避けるつもりになっていたのに、なぜそんなことになってしまったのでしょうか？
ウルトラセブン 第24話『北へ還れ！』の謎への推察
北極を地球侵略の拠点にするつもりだったのか!? それとも…
カナン星人が北極を地球侵略のための拠点にするつもりだったということは、もちろん考えられます。しかし、もしもそうだとしたら、侵略の準備が整うまで自分たちが北極にいることを地球人に知られないようにしようとしたはずです。
それをせずに逆に地球人に対し自分たちの存在を誇示するような真似をしていたわけですから、カナン星人は北極を自分たちのものにする以上のことは願っていなかったと考えるべきように思えます。
カナン星人は、北極圏に入った航空機を操縦不能にさせて事故を起こし続ければ、そのうちに地球人は北極に来なくなるとでも考えていたのではないでしょうか。
恐ろしく短絡的な考え方ですが、恐ろしく自己中心的で、恐ろしく身勝手なカナン星人ならば、それも十分にあり得ると思います。
カナン星人の仕業か？ 衝突の時間の予測が間違っていたのか？
もしかするとカナン星人は航空機を操縦不能にさせるだけではなく、操縦不能にした航空機の速度もある程度コントロールできたのかもしれません。
そうだとすれば、地球防衛軍のコンピューターが割り出したものよりも衝突時間が早められていたとしても不思議ではなくなります。
それとも、ただ単に地球防衛軍のコンピューターは実際よりも衝突までの時間を長く見積もってしまっていたのでしょうかね。
続けて各話研究 第25話『零下140度の対決』のページをご覧ください
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