ULTRASVENの謎を徹底的に考察・研究 ウルトラセブンとウルトラマンジャックの関係は特別なもの!?
ウルトラセブン考察・研究 作品世界多角的研究21
ウルトラセブンとウルトラマンジャックの特別な関係
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ウルトラブレスレットをジャックに届けたのはウルトラセブン
『ウルトラセブン』に登場する恒点観測員340号のウルトラセブンと『帰ってきたウルトラマン』以降のウルトラシリーズに登場するウルトラ兄弟の一員のウルトラセブンは全く別の存在であるとも解釈できますが……このページで考察するのは、ウルトラ兄弟の一員であるウルトラセブンです。
ウルトラ兄弟という設定は小学館の学年誌から生まれたものですが……そのウルトラ兄弟という設定が固まる以前にウルトラセブンは『帰ってきたウルトラマン』に2回客演しています。
第18話『ウルトラセブン参上!』と第38話『ウルトラの星光る時』です。そして、この『ウルトラセブン参上!』こそが、自分が主役を張った番組のあるウルトラ戦士が客演を果たしたウルトラシリーズ初のケースでした。
『ウルトラマン』第39話(最終回)『さらばウルトラマン』に後にウルトラ兄弟の長兄と設定されるゾフィーが登場していますが、彼は自分で番組の主役を張ったことはありませんからね。
『ウルトラセブン参上』でウルトラセブンは、太陽に近づき過ぎて、その重力に捕らわれそうになったウルトラマンジャックを救出し、ウルトラブレスレットを与えています。
ウルトラブレスレットをウルトラマンジャックに届けるのがウルトラセブンだった理由
ウルトラブレスレットをウルトラマンジャックに届ける役割を担うのが、初代ウルトラマンではなくウルトラセブンになった理由は
●初代ウルトラマンとウルトラマンジャックが別人という設定が、この時点ではまだ固まっていなかった
●ビジュアル的にウルトラセブンならばウルトラマンジャックと一目で区別がつく
といったものだったはずです。
そして、『ウルトラセブン参上!』でウルトラセブンとウルトラマン(ジャック)が競演を果たした後、初代ウルトラマンとウルトラマンジャックは別人という設定が固まり『ウルトラの星光る時』では初代ウルトラマン、ウルトラセブン、ウルトラマンジャックが競演しています。
怪獣ボールをダンに届けたのがウルトラマンジャックだった理由
『ウルトラマンレオ』第34話『ウルトラ兄弟永遠の誓い』でウルトラセブンへの変身能力を失ったモロボシ・ダンのためにウルトラの星から怪獣ボール(ロボット怪獣=セブンガーが入っている)を届けたのはウルトラマンジャックでした。
怪獣ボールを届ける役割を担うのがゾフィーでも初代ウルトラマンでもウルトラマンエースでもなくウルトラマンジャックになったのは、いったいなぜだったのでしょうか?
怪獣ボールを届ける役割を担うのがウルトラマンジャックになった理由は郷秀樹役の団次郎(現・団時朗)さんへの出演オファーがしやすかったからということなのだろうと思います。
なにしろ団次郎さんは、『ウルトラマンA』第10話『決戦! エース対郷秀樹』、『ウルトラマンタロウ』第33話『ウルトラの国 大爆発5秒前!』・第34話『ウルトラ6兄弟最後の日!』・第52話『ウルトラの命を盗め!』にもゲスト出演をされていましたからね。
ウルトラセブンとウルトラマンジャックの間には特別な絆がある!?
ウルトラマンジャックにウルトラブレスレットを届けるのがウルトラセブンになった理由もダンに怪獣ボールを届けるのがウルトラマンジャックになった理由も実際のところは上記のようなものだったと思います。
とはいえ……それで納得し、考えることをやめてしまったのでは面白くもなんともありませんね。
ウルトラセブンとウルトラマンジャックの間には特別な絆があり、だからこそウルトラセブンは、ベムスターに敗れ、途方に暮れていたウルトラマンジャックにウルトラブレスットを届ける役割を買って出たし、ウルトラマンジャックもダンに怪獣ボールを届ける役割りを買って出たのではないかと考えた方が面白いのではないでしょうか。
また、ベムスターに敗れ途方に暮れていた時にはウルトラブレスレットを届けてくれ、ナックル星人に処刑されかけていた時には初代ウルトラマンとともに自分を助けに駆け付けてくれたウルトラセブンに対して恩義があったからこそウルトラマンジャックは怪獣ボールをダンに届ける役割を自ら買って出たとも考えられますね。
続けて作品世界多角的研究22『『ウルトラセブン』は子供番組として制作されていなかった!?』のページをご覧ください
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