第33話 侵略する死者たち

侵略する死者たち
侵略する死者たち

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ストーリー

パトロール中のポインターの前に突然飛び出してきた男をはねてしまったフルハシとアマギが、その男を極東基地内のメディカルセンターに運ぶと、そこには、同じようにして運ばれてきた男たちの死体が9体あった。

調査の結果、メディカルセンターに運ばれた男たちは、第三病院から何者かに盗まれたホルマリン漬けの死体だったことが判明する。

真夜中、死体の中から抜け出した霊=シャドウマンが、基地内で暗躍を始めると、ダンはその気配を察知し、ウルトラセブンに変身した。

しかし、白い煙に包まれたセブンの体はミクロ化してしまい、コップの中に閉じ込められてしまう。

シャドウマンは、世界中の地球防衛軍の秘密基地の所在地を記したマイクロフィルムを盗み出し、その内容を電送してしまっていた。

突き止められた電送先には廃墟のような建物しかなかったが、そこは中継点に過ぎず、機密は宇宙へ送られていた。

ダンが搭乗し、出撃したウルトラホーク2号は、発見した敵の宇宙ステーションからの攻撃を受けて大破してしまうが、ダンはウルトラセブンに変身。

セブンは拘束され、身動きを封じられてしまうが、ウルトラホーク1号の援護を受けて窮地を脱し、謎の敵の宇宙ステーションを破壊した。

ウルトラセブン 第33話『侵略する死者たち』の謎

遠隔操作された死者の霊=シャドウマンの謎

第33話『侵略する死者たち』で謎の敵に念力によって操られ、死体から抜け出した霊=シャドウマンは

●実体のない存在のはずなのにコップを持って動かしたり、マイクロフィルムを持ち出している

●実体なき霊のはずなのに、なぜか影はある

など謎だらけの存在でした。

ウルトラホーク2号が大破しても無事でいたダンに、その理由を訊こうとしないウルトラ警備隊の者たち

搭乗していたウルトラホーク2号が宇宙空間で大破したにも関わらず、なぜか作戦室に無事にいたダンにキリヤマたちは、その理由を全く尋ねようとはしていませんでした。

キリヤマたちは、ダンがどうして無事でいたことを簡単に納得してしまっていたのでしょうか?

また、ウルトラホーク2号が宇宙空間で大破したのに、そこに搭乗していたダンの安否をキリヤマたちが気にしている様子を全く見せていなかった事も謎です。

ウルトラセブン 第33話『侵略する死者たち』の謎への推察

シャドウマンは実体はなくても物を持てる!?

コップを持ったり、マイクロフィルムを持ち出したりしていたわけですから、シャドウマンは実体はなくても物を持ち、動かせたのは疑いようがありません。

実体なき霊が物を動かしていたわけですから、念力によって物を動かすようなものと解釈すればよいのでしょうが、シャドウマン自体が何者かの念力によって操られているという事が話をややこしくします。

何者かの念力によって動かされた霊が、念力を使って物を動かしたという事になるわけでしょうからね。

シャドウマンに影があった件に関しては、念力で操られる霊である彼らを構成している何かが光を通さない性質を持っていたためと考えるしかないでしょう。

ウルトラホーク2号が大破したことをキリヤマたちは確認していなかった!?

ウルトラホーク1号で出撃中だったキリヤマたちは、ウルトラホーク2号が大破した時、宇宙空間で爆発が起こった事は把握していましたが、爆発したのがホーク2号であることまでは把握・確認できていませんでした。

ですから、もしかするとホーク2号と連絡がとれなくなっても、通信機の故障などの可能性もあると努めて楽観的に考えるようにしていたのかもしれません。

仮にそうだとしても、ダンは、ホーク2号が大破しながら、無事に地上に戻ってこれた理由を説明しないわけにはいかなかったはずですが

「それが僕にもわからないんです 気づいたら、基地のすぐ近くにいましたので… おそらく、ホーク2号が爆発した瞬間に気を失い、ウルトラセブンに救出されたのではないかと思うんですが…」

とでも言っておけば全て丸く収まったのではないでしょうか。

続けて 各話研究 第34話『蒸発都市』のページをご覧ください

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