第35話 月世界の戦慄

月世界の戦慄
月世界の戦慄

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ストーリー

地球防衛軍 月面基地で爆発が起こり、キリヤマとダンがウルトラホーク1号で調査に向かった。

しかし、ホーク1号では機内からの酸素の流出、加速管の故障などのトラブルが続出してしまった。

ホーク1号で起こったトラブルは、ウルトラ警備隊と共同で調査を行うために宇宙ステーションV3からクラタとともにステーションホークで月面基地に向かったシラハマの仕業だった。

本物のシラハマは実は2日前に殺されており、3年前にキリヤマとクラタに殲滅させられたザンパ星人の生き残りがシラハマに化け、すり変わっていたのだ。

何とか廃墟のようになった月面基地に辿り着いたキリヤマとダンは、シラハマが偽者である事を見抜き、正体を現したザンパ星人を倒した。

その直後に怪獣ペテロが現れ、ダンはウルトラセブンに変身して立ち向かうが、零下180度の月の夜のために苦戦を強いられる。しかし、隕石が落下して起こった爆発からエネルギーを得たセブンは、なんとかペテロを倒した。

ウルトラセブン 第35話『月世界の戦慄』の謎

ザンパ星人とペテロの関係は?

怪獣ペテロは、ザンパ星人が倒された直後に突然現れましたが……ペテロはザンパ星人に操られた怪獣だったのでしょうか?

それとも、ペテロはザンパ星人とは全く無関係な怪獣だったのでしょうか?

なぜ月に落ちてきた隕石が燃えていたのか?

地球に落ちてきた隕石が燃えているのは、隕石が大気圏に入った時に進行方向の気体が急激に押し潰されて圧力が上昇し、高温となるためです。

したがって、ほとんど大気のない月では隕石が燃えている状態で落ちてくるという事はないはずです。

しかし、『月世界の戦慄』の終盤でウルトラセブンのピンチを救った隕石は、火の玉のように燃えながら月に落下してきましたが、これはなぜだったのでしょうか?

ウルトラセブン 第35話『月世界の戦慄』の謎への推察

ザンパ星人がペテロを操っていた可能性もザンパ星人とペテロが無関係だった可能性もどちらもある

ペテロの姿を見たクラタは「あいつだ あいつが基地を」と言っていました。このクラタの直感が正しく、月面基地の爆発がペテロの仕業で、なおかつそれが、キリヤマとクラタへの復讐の機会を得るためにザンパ星人によって仕組まれたものだった場合には、ペテロはザンパ星人に操られていたという事になりますね。

しかし、それ以外にも

●クラタの直感は正しく月面基地を爆発させたのはペテロだったが、ザンパ星人はたまたま生じた機会を利用しただけでペテロとは無関係だった

●クラタの直感は間違っており、月面基地を爆発させたのはザンパ星人だった。そして、ザンパ星人の死後にペテロが突然出現したのは全くの偶然だった

といったケースもあり得るだろうと思います。

隕石を燃やし、爆発させたのがウルトラセブンだったのか!?

月面に落ちてくる隕石が燃えているという事が自然界で起こるとは考えづらいとなると……あの隕石が燃えていたのも落下後に爆発が起こっていたのもウルトラセブンの超能力によるものだったと考えたらどうでしょうか?

エネルギー不足で苦戦を強いられたウルトラセブンが、超能力によって隕石を燃やし、爆発させ、自らのエネルギー源にしたと考えれば、あの隕石がなぜか燃えていたことを納得できます。

念力を使いアイスラッガーを飛ばし、イカルス星人やガンダーを念力で放り投げたウルトラセブンならば、隕石を燃やしたり爆発させたりするくらいの事はやってのけそうな気がしますしね。

【2017年9月14日】

続けて 各話研究 第36話『必殺の0.1秒』のページをご覧ください

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