第39話・第40話 セブン暗殺計画 前篇・後編

セブン暗殺計画(前編)
セブン暗殺計画(前編)

by Amazon

ストーリー

第39話『セブン暗殺計画 前篇』

怪獣アロンと戦わせる事によってウルトラセブンの能力を分析している者がいた。「セブンを倒せば人類はたちまち降伏するに違いない」と考え、地球侵略のためにまずウルトラセブンを抹殺しようとしているガッツ星人だった。

警報機の発動に応じ、アンヌとともにポインターで出動したダンの前にガッツ星人が現れ、ダンを挑発したが、ダンはすぐにウルトラセブンに変身せず、ウインダムを立ち向かわせた。

しかし、ウインダムはガッツ星人にたちまち倒されてしまったが……自分を挑発してくるガッツ星人の態度に不審を感じたダンはセブンには変身せずにウルトラホーク1号にポインターごと救出されて基地に戻る。

レーダーには捉えられても目では見えない何かが上空にいる泉ヶ丘にソガとともにポインターで向かったダンだったが……ソガを捕らえられ、さらに走行中のポインターを襲撃され、やむなくウルトラセブンに変身する。

しかし、分身を巧みに使うガッツ星人に全くダメージを与えられないうちにエネルギーが切れてしまったセブンはガッツ星人の十字架に囚われてしまう。

ガッツ星人は夜明けとともにセブンを処刑すると地球の全人民に向けて宣言してきた。人類は破滅の夜明けを迎えることになってしまうのか。

第40話『セブン暗殺計画 後編』

地球防衛軍がキャッチしていた謎の通信は、ウルトラセブンの脳髄から出ていたものでダイモード鉱石を使って合成されるマグネリウムエネルギーをセブンが復活のために必要としている事が判明した。

たまたまフルハシが、妹の友人=夏彩子から贈られていた宝石が、そのダイモード鉱石だったために早速それを使用してマグネリウムエネルギーを合成しようとするが、鉱石の量が足りない事が判明。

早速、ウルトラ警備隊は彩子にダイモード鉱石の提供を求めようとするが、先回りしたガッツ星人に彩子は襲われ、首飾りを奪われてしまっていた。

だが、ガッツ星人が持って行った首飾りはイミテーションで本物の鉱石は彩子の家に置いてあった。これを手に入れた地球防衛軍はマグネリウムエネルギーの合成に成功する。

早速、ウルトラ警備隊はウルトラセブンにマグネリウムエネルギーを与えようとするが、空中で十字架に磔にされていたセブンは実体ではなく虚像だった。

囮役を買って出てくれた夏彩子の協力もあり、本物のセブンが泉ヶ丘西方の崖にいる事を知ったウルトラ警備隊はセブンにマグネリウムエネルギーを与える事に今度こそ成功。

復活したウルトラセブンの攻撃を受け、ガッツ星人は、なす術もなく、円盤ごと倒された。

ウルトラセブン 第39話・第40話『セブン暗殺計画 前篇・後編』の謎

前篇であれだけ強かったガッツ星人が、なぜ後編ではあまりにも呆気なくセブンに敗れてしまったのか?

『セブン暗殺計画』を見ていて子供の頃から、どうしても腑に落ちなかったのが前篇ではあれだけ強く、ウルトラセブンを圧倒していたガッツ星人が、後編では全くなす術もなく、円盤の中から出てもこないでセブンに敗れてしまった事です。

たとえ、マグネリウムエネルギーを得てウルトラセブンが復活しても、一度目の戦いの時と同様に分身を駆使してセブンを翻弄すれば、再びガッツ星人はセブンを圧倒し、倒す事ができたのではないでしょうか?

それなのに円盤から出て直接戦うこともしないうちになぜガッツ星人は倒されてしまったのでしょうか?

S.H.フィギュアーツ ウルトラセブン ガッツ星人 約155mm PVC&ABS製 塗装済み可動フィギュア
S.H.フィギュアーツ ウルトラセブン ガッツ星人 約155mm PVC&ABS製 塗装済み可動フィギュア

by Amazon


ウルトラセブンは身長50メートルにもなれるのか?

『セブン暗殺計画 前篇』でアロンと戦わせる事によってウルトラセブンの能力を分析したガッツ星人は

「セブンは身長50メートルの巨人にも豆粒ほどにも小さくなれる」

と言っていました。

一般にウルトラセブンの身長は「ミクロ~40メートル」とされていますが、その気になればセブンは50メートルにもなれるのでしょうか?

それとも、一般にそうされているようにセブンの身長は最大時で40メートルで、ガッツ星人の分析が間違っていたのでしょうか?

ウルトラセブン 第39話・第40話『セブン暗殺計画 前篇・後編』の謎への推察

準備を怠らずに綿密に計画を立てて慎重に事を進めていくガッツ星人の弱点は計算外の事が起こるとテンパってしまう事だった!!

アロンを使ってウルトラセブンの能力を分析し、十分な勝算があると判断してから計画の実行に入るなどガッツ星人は、セブンを圧倒できるほどの戦闘能力を有していながら用意周到で慎重に事を進めていくタイプでした。

しかし、綿密な計画を立て、それに沿って事を進めていくタイプであるがゆえに計算外の事が起こってしまうと、すぐにテンパってしまい、適切な行動をとれなくなってしまうという弱点を持っていたのかもしれません。

そう考えると、前篇ではウルトラセブンを完全に圧倒していたガッツ星人が、後編では全くなす術もなく倒されてしまった事を納得できますね。

ガッツ星人にとってセブンの身長が40メートルでも50メートルでも特に問題なかったで、その点についてはアバウトになっていたのか!?

分身を駆使して相手を翻弄する戦法を得意とするガッツ星人にとってウルトラセブンの巨大化時の身長が40メートルであっても50メートルであっても特に問題は何もなかったものと思われます。

そのため、セブンの能力を分析する事に怠りがなかったガッツ星人も身長の計測に関してはアバウトになっていたのではないでしょうか。

それとも、ガッツ星人の計測は正確なもので本当はウルトラセブンが最も巨大化した時の身長は40メートルではなく50メートルなのでしょうか!?

ウルトラセブン 第39話・第40話『セブン暗殺計画 前篇・後編』の研究ポイント

前篇は「篇」・後編は「編」

第39話・第40話『セブン暗殺計画』の『前篇』では『篇』という字が使われ、『後編』では『編』という字が使われています。

『ウルトラセブン』では『セブン暗殺計画』以外にも『ウルトラ警備隊西へ』と『史上最大の侵略』が2話をかけて前後編で描かれていますが、どちらも前後編ともに『編』という字が使われています。

ガッツ星人がしようとしていた事はセブンの暗殺だったか!?

第39話・第40話のサブタイトルは『セブン暗殺計画』でしたし、ガッツ星人はウルトラセブンを抹殺する計画を実行に移す前に「セブンを倒す暗殺計画は完了した」と言っています。

しかし……ガッツ星人がしようとしていた事は、はたして本当にウルトラセブンの暗殺だったでしょうか?

「暗殺」という言葉の意味は「重要人物を密かに不意打ちして殺害する」というものですが……どう考えてもガッツ星人がしようとしていた事は、セブンの「暗殺」ではなく「公開処刑」ですよね。

【2017年9月22日】

続けて 各話研究 第41話『水中からの挑戦』のページをご覧ください

※当サイトの内容の無断転載・無断使用を固く禁じます

このページのトップへ

トップページへ