ウルトラセブンの謎を徹底的に考察・研究 侵略者には思い上がりの激しい傲慢な者が多かった
ウルトラセブン考察・研究 侵略者1
傲慢な侵略者たち
X-PLUS エクスプラス・大怪獣シリーズ ウルトラマンセブン編 宇宙蝦人間ビラ星人
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地球人を完全に見下していた侵略者たち
『ウルトラセブン』に登場した侵略者には、地球人のことを完全に見下した傲慢な者たちが多かったです。侵略者たちがいかに傲慢であったかを振り返っていってみましょう。
地球人類のことを昆虫呼ばわりしたクール星人
第1話『姿なき挑戦者』に登場したクール星人は「人類なんて我々から見れば昆虫のようなものだ」と言っていました。
クール星人は、人類の体力・頭脳・心理などを研究するために人間標本を集めていましたが……人間が昆虫採集をするのと同じような感覚でクール星人は人間採集を行っていたのでしょうね。
地球人類のことを昆虫呼ばわりしたのが、よりによって昆虫のような姿をしたクール星人だったというのは、ちょっと笑えますね。
ビラ星人は全宇宙の征服者だったのか!?
第5話『消された時間』に登場したビラ星人は、ユシマ博士を洗脳し、自分たちの手駒とした際にユシマ博士に対して「我々はビラ星人 全宇宙の征服者だ」と自己紹介(?)していました。
いったいビラ星人の言う「全宇宙」とは、どこからどこまでの「全宇宙」だったのでしょう?
様々な宇宙人たちが次々に地球を訪れているところからすると、ビラ星人に征服されていない星は、物凄くたくさんありそうですが……。
ビラ星人は「全宇宙の征服者」と名乗っていましたが、実際のところは「全宇宙を征服したいという願望を持っている者」に過ぎなかったのではないでしょうか。
けっして侵略者ではなかったペガッサ星人だが…
第6話『ダーク・ゾーン』に登場したペガッサ星人はもちろん侵略者ではありませんし、ペガッサ市に起こった悲劇を思うと胸が痛みます。
しかし……地球にやって来ていたペガッサ星人は、自分たちの都市が破壊されたことを知ると「地球人の貧弱な科学であの強大な宇宙都市を 嘘だ」と言っています。
そして、地球人がペガッサ市を破壊したことをようやく信じると、自分は地球を破壊する爆弾を既に地球の中心部に向けて打ち込んでいたくせに「なんていうことをするんだ ペガッサは宇宙が生んだ最高の科学なんだ」と言っています。
ペガッサ星人を暴力的な侵略者たちと一緒にしようとは思いませんが、ペガッサ星人が自分たちの科学力を宇宙一と信じるあまり、自分たちこそ生き残る価値のある者で、そのためには貧弱な科学しか持たない地球人犠牲にしてもやむを得ないと思っていたことは確かでしょう。
宇宙の帝王と自称していたバド星人
第19話『プロジェクト・ブルー』に登場したバド星人は監禁・拘束した宮部博士に「お前は誰だ」と尋ねられた時に「私はバド星人 宇宙の帝王だ」と応えています。
そして、『ウルトラセブン各話研究 第19話 プロジェクト・ブルー』のページにも書かせていただいていますが、バド星人は自分たち以外の知的な生物の存在を許せないとも言っています。
帝王と自認し、自分たち以外の知的な生物は存在さえ許せない……それでいて、何十億年も前に既に太陽系に来る科学力を有していたくせに未だにプロジェクト・ブルーのバリアに引っかかる程度の科学力しか持ち得ていないバド星人って何なのでしょう。
勝手に北極を自分たちのモノだと思い込んでいたカナン星人
第24話『北へ還れ!』に登場したカナン星人は、地球人に何のことわりもなく北極を拠点にしておきながら、北極圏に航空機がやって来ると、まるで自分たちの領空を侵犯されたかのように怒って事故を起こさせていました。
信じられないほどに身勝手なカナン星人! なんて自己中心的なんでしょう!!
カナン星人のやっていた事は、勝手にマンションの空き部屋で暮らし始め、そこにやって来た管理人やその部屋の持ち主に暴力をふるう大馬鹿者と同質のことです。
マヤは自分の星に裏切られた哀しい少女だったが…
第37星『盗まれたウルトラ・アイ』に登場するマゼラン星人マヤは、自分の星に裏切られた哀しい少女でしたが……ダンにテレパシーで語りかけられ、「地球を侵略するつもりなのか」と問われた時に「こんな狂った星を 見てごらんなさい こんな星 侵略する価値があると思って」と応えています。
マヤ自身も地球を「狂った星」だと思っていたのでしょうが、彼女の母星=マゼラン星が地球を「狂った星」と判断し、自分たちの災いとなる前に滅ぼしてしまおうとしたということなのでしょう。
無敵と自称していたガッツ星人
第39話・第40話『セブン暗殺計画』に登場するガッツ星人は、いきなり「我々はいかなる戦いにも負けたことのない無敵のガッツ星人だ」と自己紹介(?)をしていました。
ウルトラセブンをさんざん苦しめ、圧倒した実力者ガッツ星人ですから、自信を持つのはわかりますが……自分で「無敵のガッツ星人だ」などと名乗るのは恥ずかしくはなかったんでしょうか。まあなかったからそんなふうに名乗っていたんでしょうけれど……。
全宇宙の征服者も宇宙の帝王も無敵と自称する者もいた
こうしてあらためて振り返ってみますと、『ウルトラセブン』に登場した侵略者には本当に傲慢で自己中心的で自信過剰な者が多かったことがわかりますね。
なにしろ「全宇宙の征服者」と自称する者も「宇宙の帝王」と自称する者も「無敵」と自称する者もいたんですからね。
続けて 侵略者2 『侵略者たちはモロボシ・ダンがセブンだと知っている』のページをご覧ください
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