侵略どころか地球を破壊しようとした宇宙人たち

ダーク・ゾーン
ダーク・ゾーン

by Amazon

宇宙から地球ごと全地球人を葬ろうとした者たち

『ウルトラセブン』の物語は、第1話『姿なき挑戦者』の

「地球は狙われている 今、宇宙に漂う幾千の星から恐るべき侵略の魔の手が」

というナレーションから始まります。

物語の導入部である第1話の冒頭のナレーションが、このようなものだったとおりに『ウルトラセブン』各話の基本フォーマットは、「宇宙からやって来た侵略者とウルトラ警備隊・ウルトラセブンの戦いを描く」というものでした。

しかし、宇宙からの来訪者の中には、侵略どころか地球そのものを破壊し、地球人を皆殺しにしてしまおうとしている者たちもいました。

ペガッサ市を守るために地球を爆破しようとしたペガッサ星人

『ウルトラセブン』の物語で最初に地球を破壊しようとした者は、意外なことにアンヌやダンとの間に絆を築いていたようにも思えたペガッサ星人でした。

ペガッサ星人にとっても地球を破壊することは不本意なことで、自分たちの宇宙空間都市=ペガッサ市を守るためにやむを得ず地球を破壊しようとしたわけではありますが……ペガッサ星人が、自分たちが生き残るためには、地球を破壊し、地球人を滅ぼすことになるのもやむを得ないと考えていたことは否定できません。

自分たち以外の知的な生物の存在を許せないバド星人

バド星人は、自分たち以外に知的な生物が存在していることが許せず、そのためにかつて地球がまだ火の玉だった頃に冥王星にいた知的な生物を滅ぼしていたようです。自己中・傲慢もそこまでいってしまうと狂気としか言いようがありませんが……その狂気のために今度は地球人を滅ぼしにやって来ました。

強力な爆弾を持って地球にやって来たバド星人は、地球そのものを爆破することによって、そこに住む地球人を滅ぼそうとしていたのです。

地球を崩壊させようとしていた可能性が高いシャプレー星人

『各話研究 第20話 地震源Xを倒せ』のページにも書かせていただきましたが、シャプレー星人がウルトニウム採掘を行っていたのが、地球を崩壊させるためだったのか、ウルトニウムを手に入れるためだったのかは判明していません。

ただ、仮にウルトニウムを手に入れることが目的だったとしても、自分たちがウルトニウムを手に入れるためならば地球が崩壊してもかまわないと考えていたのではないかと思われます。

シャプレー星人が

●地球を崩壊させ、地球人を滅ぼすためにウルトニウム採掘を行っていた

●ウルトニウム入手のために地球を崩壊させてもかまわないと考えていた

のどちらであったとしても、ウルトニウムという核を失ったことにより地球が崩壊してしまったとしたら、地球人が滅ぶことになっていたのは間違いありませんが。

狂った星=地球を葬ろうとしていたマゼラン星人

ダンからウルトラアイを奪うという任務を遂行するために地球にやって来たマゼラン星の工作員であった少女マヤは、ダンにテレパシーで語りかけられ、「地球を侵略するつもりなのか」と問われた時に「こんな狂った星を 見てごらんなさい こんな星 侵略する価値があると思って」と応えています。

どうやらマゼラン星人は、地球人のことを「生かしておく価値のない種族」あるいは「生かしておけば自分たちに災いをもたらしかねない種族」であると判断して、恒星間弾道弾を打ち込むことによって地球ごと宇宙から抹殺してしまうことにしたようですね。

地球破壊の理由はそれぞれだが…

『ウルトラセブン』全49話の中で地球は

●自分たちが生き残るためにやむを得ず

●許せない存在である知的生物が住んでいるため

●生かしておく価値がない種族(あるいは生かしておいたら危険な種族)が住んでいるため

といった理由によって宇宙人によって何度も破壊されかけたわけです。

シャプレー星人が地球を滅ぼすためにウルトニウムを採掘していたのだとしたら、その理由は謎ですが……もしも、そうではなくシャプレー星人の目的がウルトニウム入手で、そのために地球を破壊してもかまわないと考えていたのだとしたら

●自分たちが資源を手に入れるため

という理由が加わります。

まあ…地球が破壊され、滅ぼされる地球人にとっては、その理由などはどうでもよく、地球の破壊を免れ、自分たちが生存し続けることができたという結果こそが全てだったのかもしれませんが。

続けて 侵略者4 『地球に何しに来たの? 目的が不明確な宇宙人たち』のページをご覧ください

※当サイトの内容の無断転載・無断使用を固く禁じます


このページのトップへ

トップページへ