アンヌの周囲の人間はなぜ事件によく巻き込まれたのか?

ひし美ゆり子写真集 All of Anne : plus(オール・オブ・アンヌ:プラス)
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アンヌの周囲にいる者たちに迫った魔の手

ウルトラセブン』ではアンヌの友人や近親者などが事件(主に宇宙人の侵略)に巻き込まれることがよくありました。

放送順に挙げていってみますと 、以下のようになります。

●第8話『狙われた街』

アンヌの叔父である日本民間航空のパイロット友里政二郎がメトロン星人の仕掛けた赤い結晶体入りのタバコを吸って、操縦していた旅客機を墜落させてしまう

●第10話『怪しい隣人』

アンヌが近知り合い、友人となった水野リツ子の弟アキラが怪しく思っていた隣の家の男がイカルス星人だった

●第12話(欠番)『遊星より愛をこめて』

アンヌの友人・山辺早苗が愛した男・佐竹が実はスペル星人で、早苗は佐竹に血液を採取するための腕時計を渡されていた

●第22話『人間牧場』

アンヌの友人イシヤマルリコがブラコ星人に襲われ、ブラコ星人の食料である赤い胞子を植え付けられてしまう

●第38話『勇気ある戦い』

アンヌの友人・杉崎ゆき子の弟=治が手術を受ける病院に暴走状態となった巨大ロボット=クレージーゴンが迫る

●第44話『恐怖の超猿人』

アンヌの知人である真山博士は、助手と共にゴーロン星人に脳波催眠をかけられ、意のままに操られた

アンヌ以外の隊員の周囲の者はほとんど事件に巻き込まれない

上記のようにアンヌの周囲の者たちは、事件に巻き込まれていたわけですが……では、アンヌ以外のウルトラ警備隊の隊員の周囲の者たちは、どのくらい事件に巻き込まれていたかというと……これがほとんど巻き込まれていないのです。

僅かに第29話『ひとりぼっちの地球人』でソガの婚約者である女子学生・南部冴子が京南大学で怪物(プロテ星人)の姿を見かけたのと第40話『セブン暗殺計画 後編』でフルハシの妹の友人・夏彩子がダイモード鉱石を持っていたためにガッツ星人に狙われたくらいでしょうか。

(ウルトラセブンが地球人に変身する時に姿と魂をモデルにした薩摩次郎をダンの知人と考えた場合、第17話『地底GO!GO!GO!』はダンの知人が謎の地底基地が原因となった事故に巻き込まれたということになりますが)

アンヌ以外の隊員たちは友達が少ないのか!?

事件に巻き込まれたアンヌの周囲の人間は、叔父・友里政二郎と知人・真山博士以外は、アンヌの友人かアンヌの友人の弟でした。

アンヌの友人や友人の弟が事件に巻き込まれても、他の隊員たちの友人が全くと言っていいほど事件に巻き込まれなかったのは、もしかしたら、アンヌ以外の隊員には地球防衛軍関係者以外の友人がほとんどいないからでしょうか?

第13話『V3から来た男』でキリヤマとクラタが士官学校時代からの友人だということがわかりました。

おそらくダン以外のウルトラ警備隊の男性隊員たちは、この士官学校を卒業しているのでしょう。

第1話『姿なき挑戦者』で明かされた男性隊員たちの隊歴と年齢から推察して、その可能性は高いと思います。第1話で年齢を「年齢…こりゃ失礼」ということで明かされなかったアンヌは、隊歴2年の時点で20歳だったのではないかと推察されたりしていますから士官学校卒業ではないのでしょう。

そうだとすれば、アンヌ以外の隊員たちの地球防衛軍関係者以外の友人が少なかったとしてもそれほど不思議ではありませんね。

そして、友達自体が少なければ、当然のことながら友達が事件に巻き込まれる可能性は低くなってきます。

また、ダンの場合は、ウルトラ警備隊に入るまでは文字通りの風来坊で、友人といえるような者は誰もいなかったかもしれません。

そのように考えていくと、アンヌの友人や友人の弟ばかりが事件に巻き込まれ、他の隊員の友人が事件に巻き込まれなかったことを納得できてしまいますね。

続けて 友里アンヌ3 『昭和ウルトラ唯一の恋する女性隊員 友里アンヌ』のページをご覧ください

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