ウルトラセブンの謎を徹底的に考察・研究 友里アンヌの特殊性 彼女は昭和ウルトラ唯一の恋する女性隊員だった
ウルトラセブン考察・研究 友里アンヌ3
昭和ウルトラ唯一の恋する女性隊員 友里アンヌ
ひし美ゆり子写真集 All of Anne : plus(オール・オブ・アンヌ:プラス)
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アンヌは昭和ウルトラで最初で最後の恋をした女性隊員だった
『ウルトラセブン』が制作・放映されてから半世紀もの時を経た現在もなお高い評価を得続けている大きな要因の一つが我らが永遠のヒロイン=友里アンヌの存在であることは間違いないはずです。
『『ウルトラセブン』と『ローマの休日』』のページに書かせていただいたように『ウルトラセブン』の物語は、最終回『史上最大の侵略 後編』でダンがアンヌにセブンであることを告白し、別れを告げるシーンでクライマックスを迎えたと言っていいと思います。
このクライマックスを迎えることができたのは『700キロを突っ走れ!!』『ノンマルトの使者』などでプライベートタイムを一緒に過ごしているところが描かれるなどダンとアンヌの間に恋愛感情芽生え、恋人同士となりつつあることが描かれていたためだと思います。
平成のウルトラシリーズでは、ウルトラマンに変身する者が同僚の女性隊員との間に恋愛感情を育むことが描かれるのが当たり前のようになり、その愛を成就させるケースも出てきました。
しかし、昭和のウルトラシリーズでウルトラ戦士(セブンのことをウルトラマンと呼称するのは違和感がありますので、こう呼称します)との間に恋愛感情を育んでいた防衛組織の女性隊員は、アンヌただ一人でした。
ウルトラセブン以外の昭和ウルトラ戦士の恋愛事情
『ウルトラマン』
『ウルトラマン』ではハヤタの恋愛が描かれることは全くと言っていいほどなく、ハヤタと科学特捜隊の女性隊員=フジアキコとの間に恋愛感情があるようには全く思えませんでした。
『帰ってきたウルトラマン』
ウルトラマン(後付けされた名前はウルトラマンジャック)と一体化した郷秀樹は、坂田アキと元々恋人同士に近い関係にあり、郷がウルトラマンと一体化した後もその関係は継続していました。
しかし、第37話『ウルトラマン夕陽に死す』でアキは卑劣なナックル星人によって兄・健とともに惨殺されています。
MATの女性隊員=丘ユリ子は郷にとって同僚の女性隊員という以上の存在とはなっていませんでした。
『ウルトラマンA』
第28話『さようなら夕子よ、月の妹よ』で南夕子が月の人間であることを明かし、地球を去るまで『ウルトラマンA』では北斗星司と南夕子がウルトラマンAへの合体変身を行っていました。
北斗と夕子の間には恋愛感情が芽生えていたのかもしれませんが、夕子もまたウルトラ戦士に変身する者であったわけですから……ウルトラ戦士と防衛組織の女性隊員の恋には該当しないでしょう。
『ウルトラマンタロウ』
東光太郎は、居候している白鳥家の長女=さおりに思いを寄せられていましたし、光太郎もその事を満更でもなく思っていたかもしれません。
しかし、光太郎がZATの女性隊員=森山いずみに対して同僚として以上の感情を抱くことはなかったはずです。
『ウルトラマンレオ』
おゝとりゲンには山口百子という恋人がいましたが、第40話『MAC全滅! 円盤は生物だった!』で円盤生物シルバーブルーメが街を襲った時に瓦礫の下敷きとなり、彼女は死亡しています。
もちろんゲンがMACの女性隊員に恋愛感情を抱いたことなど一度もありませんでした。
『ウルトラマン80』
中学校の教師をしながら防衛組織UGMの隊員になった矢的猛は、桜ヶ岡中学校の同僚教師である相原京子に対して想いを寄せていましたが、UGMの女性隊員に想いを寄せることはありませんでした。
ちなみにUGMの女性隊員=城野エミは第43話『ウルトラの星から飛んで来た女戦士』でガラガラ星人に殺害され、入れ替わるようにUGMに入隊した星涼子はウルトラの星の王女ユリアンでした。
昭和ウルトラ戦士が愛したただ一人の女性隊員=友里アンヌ
上記のように『ウルトラセブン』のダンとアンヌのケース以外には昭和のウルトラシリーズでウルトラ戦士に変身する男(ウルトラ戦士の人間体・ウルトラ戦士と一体化した者)が同僚である防衛チームの女性隊員との間に恋愛感情を育む事はありませんでした。
(まあ…北斗と夕子は非常に微妙なところだったかもしれませんが……前述しましたように夕子自身もウルトラマンAだったわけですからね……)
アンヌ以外に魅力的な女性隊員がいなかったというわけではないでしょう。しかし、アンヌだけが他の女性隊員たちとはドラマの中での立ち位置が全く違っていたという事は間違いありません。
昭和からのウルトラファンにとってアンヌが、永遠のヒロインであり続けているのも当然のことなのかもしれませんね。
続けて 友里アンヌ4 『『300年間の復讐』未映像化とアンヌに主役の回がない事』のページをご覧ください
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