ウルトラセブンの謎を徹底的に考察・研究 ウルトラアイがないために変身できないことが多かったモロボシ・ダン
ウルトラセブン考察・研究 モロボシ・ダン2
ウルトラアイがなくて変身できないことが多いモロボシ・ダン
ウルトラアイ リアルタイプシリーズ ver.[ウルトラ警備隊西へ]
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ウルトラアイを盗んだ宇宙人たち
モロボシ・ダンがウルトラセブンである事を知っている宇宙人が、ウルトラアイを盗むことによってダンをセブンに変身できないようにしようとした事が3回ありました。ダンからウルトラアイを盗んだ宇宙人を登場順に挙げていきますと
●ピット星人 第3話『湖のひみつ』
●ゴドラ星人 第4話『マックス号応答せよ』
●マゼラン星人マヤ 第37話『盗まれたウルトラ・アイ』
となります。
他にもあったダンがウルトラアイがなくて変身できなかった時
また、それ以外にもダンは、ウルトラアイがなくて変身できなくなった事が
●第25話『零下140度の対決』 雪の中にウルトラアイを落としてしまう
●第46話『ダン対セブンの決闘』ウルトラアイを持たずに行動中にサロメ星人に捕らえられてしまう
というようにあります。
変身アイテムがなく変身できなかった回数がダントツに多いダン
『ウルトラセブン』全49話の中で、ダンがウルトラアイを盗まれたのが3回、それを含め、ダンがウルトラアイがないために変身できなかったのが5回というと、それほど多いようには感じない方が多いかもしれませんね。
でも、実は変身アイテムがないために変身できなくなった回数では、ダン=ウルトラセブンは、他のウルトラ兄弟たちを圧倒しているんです。
ウルトラセブン以外のウルトラ兄弟たちが変身アイテムがないために変身できなくなった事がどれだけあったかというと
『ウルトラマン』
第27話『怪獣殿下 後編』でハヤタはベーターカプセルをなくし、変身できなくなりますが、ベーターカプセルを拾った子供がハヤタにそれを届けてくれました。実は、第26話『怪獣殿下 前編』でハヤタではなく、ゴモラと戦っていたウルトラマンがベーターカプセルを落としていたのです。
第18話『遊星から来た兄弟』でハヤタはベーターカプセルを忘れた事がありましたが、それによって変身できなくなって困ることはありませんでした。
『帰ってきたウルトラマン』
郷秀樹は変身アイテムを使わずにウルトラマンに変身しますので、変身アイテムをなくすという事があり得ませんでした。
その代わり、『帰ってきたウルトラマン』初期の頃は郷が自分の意思では変身できずに苦労することが多かったですが。
『ウルトラマンエース』『ウルトラマンタロウ』『ウルトラマンレオ』
ウルトラマンエースは、北斗星司と南夕子の合体変身の時も北斗星司が単独で変身するようになった時もウルトラリング(指輪)を変身アイテムにしていました。
そして、ウルトラマンタロウはウルトラバッジを、ウルトラマンレオはレオリング(指輪)を変身アイテムにしていましたが……エース、タロウ、レオは、一度も変身アイテムがないために変身できなくなったことがありませんでした。
なぜダンはウルトラアイがなくて変身できないことが多かったのか?
上記のようにハヤタ=ウルトラマンが一度だけベーターカプセルがなくて変身ができずに困ったことがあったくらいで、ダン=ウルトラセブン以外のウルトラ兄弟たちは、ほとんど変身アイテムがないために変身できないという苦労を味わっていないんです。
変身アイテムがない『帰ってきたウルトラマン』はともかくとしても、『ウルトラマン』『ウルトラマンエース』『ウルトラマンタロウ』『ウルトラマンレオ』には変身アイテムをウルトラ兄弟たちから盗もうとする宇宙人が一度も登場しないんです。『ウルトラセブン』 には三度も登場したというのにです。
では、なぜダン=ウルトラセブンだけが変身アイテム=ウルトラアイがなくて変身ができないという苦労を何度も味わうようになったのでしょうか?
おそらくそれは
●カプセル怪獣に活躍の機会を与えるためにはダンを変身できない状態に追い込む必要があった
●『ウルトラセブン』は他のウルトラシリーズと違い、侵略者を相手にしたスパイアクション的な物語が描かれることが多かったため
という作劇的な必要性からのことだったのでしょうね。
ダンがいつも簡単にウルトラセブンに変身できたら、せっかくのカプセル怪獣に活躍の機会を与えにくくなりますし、ダンが変身できずに危機に陥った後、苦労の末にセブンに変身することによって、物語は確実に盛り上がりますからね。
続けて モロボシ・ダン3 『ダンは別れの際にアンヌに自分のことをどう話したのか?』のページをご覧ください
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