ウルトラセブンの謎を徹底的に考察・研究 ダンはカプセル怪獣の使い方が下手だと言われているが本当にそうなのか?
ウルトラセブン考察・研究 モロボシ・ダン4
ダンはカプセル怪獣の使い方が下手だったのか?
ウルトラ怪獣シリーズEX ミクラス
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何十年も前からダンのカプセル怪獣の使い方は批判されてきた!!
マニアの間ではダンはカプセル怪獣の使い方が下手なのではないかと何十年も前からずっと言われています。
その理由は
●放電攻撃を行うエレキングと戦わせるカプセル怪獣を、よりによって電気に弱いミクラスにしてしまった
●航空機を制御不能にするなど電子機器を狂わせる力を持つことは明らかだったカナン星人の灯台(に偽装した基地)によりによって電子頭脳を持つウインダムを向かわせてしまった
といったものです。
では、マニアたちの間で言われてきたようにダンはカプセル怪獣の使い方が本当に下手だったのでしょうか?
ミクラスが電気に弱いという設定はエレキングと戦ったからできた!?
多くの書籍などで確かにミクラスは「電気に弱い」とされていますが、それは、エレキングの放電攻撃に敗れたためであって、仮にウインダムかアギラがエレキングと戦い、やはり放電攻撃に敗れていたら、ウインダムかアギラが「電気に弱い」ということになっていたはずです。
また、仮にミクラスが、ウインダムやアギラよりも本当に電気に弱かったとしても、ミクラスをエレキングに立ち向かわせた時点でのダンは、エレキングが相手に尾を巻きつけて放電攻撃をすることなど知らなかったはずですから、「放電攻撃を行うエレキングと戦わせるカプセル怪獣を、よりによって電気に弱いミクラスにしてしまった」という批判は的を射てはいません。
カナン星人の灯台にウインダムを向かわせたのは確かに失敗だった!?
上記のようにエレキングにミクラスを向かわせたダンに特に批判すべき要素はなかったと思いますが……カナン星人の灯台(に偽装した基地)にウインダムを向かわせた件に関しては批判されても仕方がないかもしれません。
敵が電子機器を狂わせる力を持つことは明らかなのによりによって電子頭脳を持つウインダムを敵に向かわせたのは、確かにダンの失敗だったと思います。
また、あの時のダンは、ウルトラアイをなくしていたわけでも戦うためのエネルギーが不足していたわけでもなかったわけですから、特にカプセル怪獣を使う必要性はなかったとも言えます。
したがって、カナン星人の灯台(を偽装した基地)にウインダムを向かわせた時のダンは、特に必要性はなかったのにカプセル怪獣を使い、しかも、使う怪獣の選択を間違ってしまっていたということになりますね。
ダンがカプセル怪獣を使おうとしたのは8回
『ウルトラセブン』全49話の中でダンがカプセル怪獣を使ったのは、以下の7回です。
●クール星人の円盤にウインダムを立ち向かわせる(第1話『姿なき挑戦者』)
●ウルトラアイを盗まれ、変身できない自分の代わりにミクラスをエレキングと戦わせる(第3話『湖のひみつ』)
●カナン星人の灯台(に偽装した基地)にウインダムを立ち向かわせる(第24話『北へ還れ!』)
●ウルトラアイを雪の中に落として変身できず、エネルギーも十分ではなくなっている自分の代わりにミクラスをガンダーと戦わせる(第25話『零下140度の対決』)
●電磁波の影響で変身できない自分の代わりにアギラをリッガーと戦わせる(第32話『散歩する惑星』)
●自信満々の様子のガッツ星人にウインダムを立ち向かわせるが、倒されてしまう(第39話『セブン暗殺計画 前篇』)
●車の中にウルトラアイを置いてきてしまい、変身できない自分の代わりにアギラをニセ・ウルトラセブンと戦わせる(第46話『ダン対セブンの決闘』)
そして、結果としてカプセル怪獣を使えませんでしたが、四次元空間で変身できない自分の代わりにイカルス星人にカプセル怪獣を立ち向かわせようとした(第10話『怪しい隣人』)ことも含めると、ダンがカプセル怪獣を使おうとしたのは8回だったということになります。
その中で批判されても仕方がない使い方をしてしまったのは、前述のカナン星人の灯台(に偽装した基地)にウインダムを向かわせた時くらいでしたので、マニアの間で言われてきたほどダンのカプセル怪獣の使い方が下手だったわけではないと思います。
続けて モロボシ・ダン5 『ダンの「西の空に明けの明星が輝く頃」という言葉について』のページをご覧ください
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