ウルトラ警備隊のダンと『ウルトラマンレオ』のMAC隊長ダン

リアルアクションヒーローズ No.450 モロボシ・ダン(MAC隊長Ver.)
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『ウルトラマンレオ』のダンに拒否反応を示す人も少なくない

『ウルトラマンレオ』を観てMACの隊長を務めるダン『ウルトラセブン』のダンとの変わりっぷりに衝撃や違和感を覚える人は非常に多いようですね。

『ウルトラマンレオ』のモロに体育会系のノリを受け入れることができた人は、ダンの変わりっぷりをそれほど抵抗なく受け入れられたようですが……『ウルトラマンレオ』のノリは受け入れられずにMAC隊長ダンのウルトラ警備隊時代のダンとの変わりっぷりに拒否反応を示す人も少なくはないようです。

森次晃嗣氏にオファーが来たMAC隊長はダンとは別人だった

元々『ウルトラマンレオ』のMACの隊長は、川上鉄太郎という地球人となる予定でした。そして、その川上鉄太郎役のオファーを森次晃嗣氏は受けているんです。

しかし、ウルトラシリーズで自分がモロボシ・ダン以外の役を演じるのはおかしいと考える森次氏が、このオファーを断ろうとしたところ、「では、川上鉄太郎ではなくモロボシ・ダンだったらどうですか?」という話になり、MAC隊長=モロボシ・ダンとなったんですよね。

そして、この川上鉄太郎が、おゝとりレオ(完成作品では おゝとりゲン)がウルトラマンレオであることを知っていて、未熟なウルトラマン(未熟な若者)であるレオを厳しく鍛える男になる予定でした。

そのために当初は川上鉄太郎が担うはずだったゲンを厳しく鍛えるという役割をダンが担うようになり、結果、あの鬼のように厳しいMAC隊長モロボシ・ダンが誕生したわけです。

まあ、言ってしまえば、「元々は別人だったから」というのが『ウルトラセブン』のダンと『ウルトラマンレオ』のダンが別人のように見える理由となるわけですが……そんな制作時の事情はこちらに置いておいて、純粋に作品世界の中だけで完結するかたちでダンがなぜ別人のようになったのかを考えていってみましょう。

(川上鉄太郎が実はモロボシ・ダンという設定もあったという情報もありますが、それが本当かどうかは未確認です)

ダンが別人のようになった(ならざるを得なかった)理由

MAC隊長のダンが、ウルトラ警備隊時代とは別人のように厳しくならなければならなった理由として考えられることを挙げていってみますと

●未熟なレオ(ゲン)を鍛えなければ地球を守る事ができないという状況に置かれたために鬼のように厳しくならざるを得なかった

●ウルトラセブンに変身できなくなったことがダンから爽やかさ・明るさといったものを奪ってしまった

●新人隊員という立場だったウルトラ警備隊時代とは違い、隊長という立場になったため

●ウルトラ警備隊時代の仲間たちのように信頼できる者たちが周囲にいなかったためにストレスが溜まる一方となっていた

といったところになってきますかね。

ウルトラ警備隊の隊員でもMACの隊長でもダンはダンに変わりなかったはずです。たとえMAC隊長ダンがあまりにも厳しく鬼のように見えたとしても……。

【2017年11月22日】

続けて モロボシ・ダン9 『ダン=セブンと地球人では時間に対する感覚が全く違うはず』のページをご覧ください

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