ダンは別れの際にアンヌに自分のことをどう話したのか?

ウルトラセブン・クラシック
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テレビ史に燦然と輝く名シーンにダンがアンヌに話したことが全て収められていたわけではない!!

第49話『史上最大の侵略 後編』(最終回)のダンアンヌに自分がウルトラセブンであることを明かす二人の別離のシーンは、テレビ史の中で燦然と輝く名シーンですが……ダンとアンヌが別離を前に話したことの全てが収められていたわけではないようですね。

「アンヌ 僕は 僕はね 人間じゃないんだよ M78星雲から来たウルトラセブンなんだ」(ダン)

「びっくりしただろう」(ダン)

「ううん 人間であろうと宇宙人であろうとダンはダンに変わりないじゃないの たとえウルトラセブンでも」(アンヌ)

「ありがとうアンヌ」(ダン)

といったやりとりがあった後、マグマライザーが発進するシーンが一度入り、再びダンとアンヌのシーンに戻った後、ダンは

「今話したとおり 僕はM78星雲に帰らなきゃならないんだ」

と言っていましたからね。

どうやらマグマライザーが地球防衛軍 極東基地から発進している間にダンはアンヌに自分がM78星雲に帰らなければならなくなった理由・事情などを話していたようです。

では……この時、ダンはアンヌにどんなことを話していたのでしょうか?

アンヌはダン=セブンが「M78星雲から地球を守るために遣わされた平和の使者」だったとウルトラ警備隊の仲間たちに言っていたが…

ダンからその正体を明かされたアンヌは、ウルトラ警備隊の仲間たち(プラスV3のクラタ隊長)に

「ウルトラセブンの正体は私たちのダンだったのよ M78星雲から地球を守るために遣わされた平和の使者で自分を犠牲にしてまで この地球のために戦っているんだわ でも、もうこれが最後の戦いよ ダンは自分の星に帰らなければならないの」

と語っていました。

アンヌが、この時に語った内容が、もしもそのままダンから聞かされたことだったとしたら、ダンはアンヌに

●自分はM78星雲から遣わされた平和の使者

●地球を守るために戦うことは自分の使命だった

と語っていたということになるでしょう。

もしも、ダンがアンヌにそう語っていたとすれば、ウルトラセブンは恒点観測員340号としてやって来た地球で、個人の意志で地球人類のために戦っていたのではなく、M78星雲から地球を守るために遣わされた使者だったということになってくるでしょう。

ウルトラセブンをウルトラ兄弟の一員と考えている人にとっては、それは当然のことかもしれませんね。

セブン上司はセブンに「340号」と呼びかけていた

第48話~第49話『史上最大の侵略 前編・後編』に登場し、セブンにM78星雲に帰還するよう促したセブンと同じ姿をしたM78星雲人=いわゆるセブン上司は

「340号 いや地球での呼び名にしたがってウルトラセブンと呼ぼう」

とダン(セブン)に対して言っています。『帰ってきたウルトラマン』以降のウルトラシリーズに登場するウルトラセブンはウルトラ兄弟の一員であっても、やはり『ウルトラセブン』のウルトラセブンは恒点観測員340号だったと考えるべきなのではないでしょうか。

そうだとすれば、アンヌがダン(セブン)のことを「M78星雲から地球を守るために遣わされた平和の使者」となぜ語っていたのかということが謎になってきてしまいますね。

自分の意志で地球を守っていたダン(セブン)が自分が「M78星雲から地球を守るために遣わされた」と言っていたとは思えない

もしも、ダン(セブン)が恒点観測員としてやって来た地球で、自分の意志で地球を守ってきたのだとしたら、アンヌに自分のことを「M78星雲から地球を守るために遣わされた平和の使者」だったと話したとは思えません。

もしかしたら、マグマライザーが発進している間にダンはアンヌに

●侵略者との激しい戦いで自分は衰弱してしまった

●これ以上は地球に留まれなくなったのでM78星雲に帰らなければならない

ということだけを語っていたのではないでしょうか。

そうだとすれば、アンヌがウルトラ警備隊の仲間たちにダン(セブン)のことを「M78星雲から地球を守るために遣わされた平和の使者」と語っていたのは、ダンからそう聞かされたからではなく、ダン(セブン)が自分を犠牲にしてまで地球のために戦ってくれてきたのは、彼が地球を守るために遣わされた平和の使者だったからだと思い込んだためだったのかもしれません。

そのように考えれば、恒点観測員として地球にやって来たダン(セブン)が、アンヌに自分のことを「M78星雲から遣わされた平和の使者」と語っていなかったとしても、アンヌがダン(セブン)のことを「M78星雲から地球を守るために遣わされた平和の使者」と語っていたのを納得することができますね。

続けて モロボシ・ダン4『ダンはカプセル怪獣の使い方が下手だったのか?』のページをご覧ください

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