ＵＬＴＲＡＳＥＶＥＮの謎を徹底的に考察・研究　『ウルトラセブン』が負の面を持っている事は認めざるを得ない

『ウルトラセブン』が持つ負の面・負の要素

Character Classics ウルトラセブン 全高約350mm コールドキャスト製 塗装済み完成品 フィギュア

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『ウルトラセブン』ファンの私も『ウルトラセブン』が負の面を持っている事は認めざるを得ない

私は子供の頃からウルトラシリーズの中でも特に『ウルトラセブン』が好きで、その状態が四十数年も続いている生粋のセブンファンですが……それでも、『ウルトラセブン』が負の面・負の要素も持ち合わせていることは認めています。

『ウルトラセブン』が私も含めた多くのファンから何十年も高い評価を得続けている事は紛れもない事実ですが、その一方で一部の人々から『ウルトラセブン』の負の面が批判されている事も事実ではあります。

この『ウルトラセブン』の負の面・負の要素とは

●子供はウルトラセブンの格闘を楽しみにしているのに、その肝心なセブンの格闘が全くなかったり、非常にアバウトにしか描かれていない回が少なくない

●話が重く難しすぎたりして子供には理解できない

●中盤からの視聴率低下によってウルトラシリーズを一度終了させた

などといったものです。

『ウルトラセブン』でセブンの格闘がちゃんと描かれなかった事は問題アリ!?

『ウルトラマン』や『ウルトラセブン』の格闘場面だけを抜き出したり、野外で怪獣たちをひたすら格闘させたりしてプロレス風の実況中継を加えただけの『ウルトラファイト』が人気番組となった事でもわかるように子供たちがヒーローと怪獣の格闘が大好きで、それ見たさに『ウルトラマン』や『ウルトラセブン』を見ていたことは否定し難い事実ですよね。

それにもかかわらず『ダーク・ゾーン』『宇宙囚人303』『人間牧場』『侵略する死者たち』『盗まれたウルトラ・アイ』『第四惑星の悪夢』『円盤が来た』とセブンの格闘が全くなかったり、アバウトにしか描かれなかったりした回がたくさんあった事は、間違いなく当時の子供たちの『ウルトラセブン』離れの一因になっていたと思います。

『ウルトラセブン』の話は暗かったり難しすぎたりして子供には本当に理解できなかったのか!?

小学中学年以上の普通の子供なら『ウルトラセブン』のストーリーが難しすぎて理解できないという事はないと思いますが……たしかに私も幼稚園児くらいの頃は『ウルトラセブン』を観ていても、そのストーリーを理解できずにいた事は多かったと思います。

またストーリーが理解できないだけではなく、幼児が観るには雰囲気がハードすぎる話、暗すぎる話が『ウルトラセブン』には少なくなかった事も否定はできませんね。

『ウルトラセブン』がウルトラシリーズを一度終了させた!?

『ウルトラセブン』を制作したスタッフたちは『ウルトラＱ』 『ウルトラマン』と続いたウルトラの集大成として『ウルトラセブン』を作り上げることは考えていても、ウルトラと名のつく作品や地球人に味方する変身ヒーローを主役とした番組をずっと作り続けていくつもりはなかったようです。

ですから、『ウルトラセブン』がウルトラシリーズを終了させたとは必ずしも言えないはずです。

とはいえ『ウルトラマン』に負けないくらい『ウルトラセブン』が当時の子供達に支持され、高視聴率を上げていたら『ウルトラセブン』の後も『ウルトラマン』『ウルトラセブン』の流れを汲む番組がすぐに制作されるようになったであろうことは想像に難くありませんから……『ウルトラセブン』がウルトラシリーズを一度終了させたというのも間違いではありませんね。

負の面・負の要素もあったからこそ『ウルトラセブン』は未だに高く評価され続けている!?

以上のような負の面・負の要素も『ウルトラセブン』にはあった事は事実です。

しかし、プラスとマイナスは表裏一体であり、以上に挙げたような負の面・負の要素も

●毎回、必ずしも格闘に重きを置いて描かれなかったことは、幼児以外の層からの評価はかえって上げることになった

●話が重く難しくなりがちだったのは、それだけテーマ性のある話が多かったためで、そのことが高年齢層からの評価を高め、子供ではなくなっても『ウルトラセブン』を卒業しない者を生み出していった

といった効果ももたらしたのではないかと思います。

私も幼稚園児や小学低学年の頃に『ウルトラセブン』を観ていた頃には、まさか自分が五十歳を過ぎても『ウルトラセブン』を観続けているとは思ってもみませんでした。

もっとも、高校生の頃には、「俺はセブンを一生卒業しないな」と確信していましたけれどもね。

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