ウルトラセブンの謎を徹底的に考察・研究 ウルトラマンは地底人に操られなかったのにセブンがダンカンに操られてしまったのはなぜだったのか?
ウルトラセブン考察・研究 作品世界多角的研究3
操られたウルトラセブンと操られなかったウルトラマン
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ダンカンに操られてしまったウルトラセブン
第34話『蒸発都市』でダンカン(ダンカンは発泡怪獣の名前で、怪獣ダンカンとなった生命体の名はダンカンではないのかもしれませんが、このページでは怪獣ダンカンとなった生命体のこともダンカンと呼ぶことにします)に操られたモロボシ・ダンは、命じられるままにウルトラセブンに変身し、セブンになってからもダンカンに操られていました。
地底人に操られなかったウルトラマン
『ウルトラマン』第22話『地上破壊工作』に登場する地底人は、ハヤタを催眠状態にして操り、ウルトラマンに変身させます。
ちょうど『ウルトラセブン』第34話『蒸発都市』でダンカンがダンを催眠状態にして操り、ウルトラセブンに変身させたのと同じようにです。
違っていたのは、ダンカンがウルトラセブンを意のままに操ることが出来ていたのに対し、地底人はウルトラマンを意のままに操ることが全く出来なかったという事です。
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なぜウルトラセブンは操られ、ウルトラマンは操られなかったのか?
ダンもハヤタも同じように催眠状態にされ、同じように変身させられたわけですが、変身後もウルトラセブンはそのまま操られ続け、ウルトラマンは操られなかったのは、いったいなぜだったのでしょうか?
考えられるのは、以下の二つの事です。
①ウルトラマンは地球人ハヤタと一体化していたが、ウルトラセブンは地球人と一体化することなく、青年・薩摩次郎の姿と魂をモデルに地球人の姿になり、モロボシ・ダンと名乗った
そのため、ハヤタを催眠状態にしても、その催眠状態はハヤタがウルトラマンに変身した途端に解除されてしまうが、ダンを催眠状態にすると、その催眠状態はダンがウルトラセブンに変身しても継続した
②催眠状態にした者を操る技術が、地底人よりもダンカンの方がハイレベルだった
『ウルトラマン』第39話(最終回)『さらばウルトラマン』でウルトラマンはハヤタと分離して地球を去っています。
それ以降もウルトラマンはハヤタの姿になっていますが、これは、分離したハヤタと再び一体化したというわけではなく、セブンがダンに変身しているようにウルトラマンがハヤタに変身しているとされています。
ですから、①が正しい場合、『帰ってきたウルトラマン』第38話『ウルトラの星 光る時』以降のハヤタが、もしも催眠状態にされて操られる事があったら、その時はウルトラマンも催眠状態で操られてしまったはずです。
また、②の方が正しかった場合、ハヤタに催眠術をかけたのが地底人ではなくてダンカンだったとしたら、ハヤタはウルトラマンに変身後も催眠状態が解けずにダンカンに操られてしまったという事になりそうです。
続けて作品世界多角的研究4 『『ウルトラセブン』全49話の中の例外的な回』のページをご覧ください
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