ウルトラセブンは夜に戦うことが多かった!?

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夜のイメージが強い『ウルトラセブン』

「『ウルトラセブン』にはの場面が多かった」

「ウルトラセブンは夜に戦っているイメージが強い」

と思っている人が多いみたいです。確かに私にもそういう印象は残っています。

で、今回、ダンがウルトラセブンに変身したのが夜だった回はどれだけあったかを調べていってみると

●第6話『ダーク・ゾーン』

●第7話『宇宙囚人303』

●第9話『アンドロイド0指令』

●第16話『闇に光る目』

●第21話『海底基地を追え』

●第22話『人間牧場』

●第29話『ひとりぼっちの地球人』

●第33話『侵略する死者たち』

●第35話『月世界の戦慄』(ダンがセブンに変身したのは月 セブンは零下180度の月の夜にペテロと戦った)

●第37話『盗まれたウルトラ・アイ』(夜の街でダンはセブンに変身し、すぐに宇宙へ飛び立つ)

●第45話『円盤が来た』

●第47話『あなたはだぁれ?』

●第49話『史上最大の侵略 後編』

と13回ありました。

全49話のうちの13話ですから約27%……確かに少なくはないです。多いと言えば多いのかもしれませんね。

本当に夜の場面は多かったのか!?

『ウルトラマン』はどうだったか?

『ウルトラセブン』全49話の中でダンがウルトラセブンに変身したのが夜だったのが13回といっても、それだけでは夜の変身が多かったのかどうか今一つピンとこないですよね。

ですから、『ウルトラマン』と比較してみることにしましょう。『ウルトラマン』は全39話ですが、その中でハヤタがウルトラマンに変身するのが夜だったのは

●第2話『侵略者を撃て』

●第5話『ミロガンダの秘密』

●第19話『遊星から来た兄弟』

●第23話『地上破壊工作』

の4回となります。

全39話のうちの4話ですから約10パーセント……なるほど、こうして『ウルトラマン』と比較してみると『ウルトラセブン』の夜の変身が約27%というのがいかに多いかということがよくわかりますね。

『ウルトラセブン』にはダンがセブンに変身したのが夜ではなくても夜の印象が強い回もあった

上記のダンがウルトラセブンに変身したのが夜だった回以外にも『ウルトラセブン』には夜の場面が印象的な回があります。挙げていってみますと

●第1話『姿なき侵略者』=夜の都会で人間消失事件が起きるところから物語が始まる

●第2話『緑の恐怖』=ワイアール星人が夜の町で人々を襲う

●第23話『明日を捜せ』=夜の町で次々にシャドー星人に遭遇する安井、夜の町を歩きながら「明日」を捜すキリヤマ

●第26話『超兵器R1号』=夜の闇の中でバラバラに砕け散っていたギエロン星獣の体が集まり、元の形に戻っていく

●第28話『700キロを突っ走れ!!』=夜の間もスパイナーの運搬をなんとか妨害しようと襲ってくるキル星人、そして、いつになくスパルタ式なキリヤマに命じられ、時限爆弾の処理に当たるアマギ

●第31話『悪魔の住む花』=ダリーに操られた香織とアマギが夜の遊園地に

●第34話『蒸発都市』=夜の都会でダンとソガが襲われ、姿を消すところから物語が始まる

●第39話『セブン暗殺計画 前篇』=ダンとアンヌが夜の街でガッツ星人に遭遇、そして、ウインダムがガッツ星人に敗れる

●第40話『セブン暗殺計画 後編』=夜の闇の中でガッツ星人に襲われる夏彩子

●第41話『水中からの挑戦』=夜の伊集湖で起きる異変

以上のようになります。

ダンがセブンに変身するのが夜ではなくても印象的な夜の場面がある回が10話あるということになります。

セブンが夜に活躍する13話とこの10話を足すと23話になりますね。全49話のうち約47%の23話でセブンが夜に活躍するか、そうではなくても印象的な夜の場面があったとなると……「『ウルトラセブン』には夜の場面が多かった」「ウルトラセブンは夜に戦っているイメージが強い」と思う人が多くなるのも当然のことと納得できます。

夜の場面が多いことが『ウルトラセブン』をアダルトにした!?

『ウルトラセブン』のことをウルトラシリーズの中でも他の作品とは一線を画すアダルトな作品だと認識している人は多いです。

それは、大自然のメタファーである怪獣の出現から物語が始まることが多かった『ウルトラマン』とは違い、『ウルトラセブン』が宇宙からの侵略者という知性ある敵との戦いに焦点を絞って制作されたためであることは疑う余地がありません。

そして、それに加えて印象的な夜の場面が多かったことも『ウルトラセブン』がアダルトな作品と認識される要因になっていたのではないでしょうか。

【2018年1月17日】

続けて作品世界多角的研究20『『ノンマルトの使者』の真市と『恐怖のルート87』のアキラ』のページをご覧ください

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