ウルトラセブンの謎を徹底的に考察・研究 全49話の中で基本フォーマットから外れた例外的な回といえば…
ウルトラセブン考察・研究 作品世界多角的研究4
『ウルトラセブン』全49話の中の例外的な回
超兵器R1号
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『ウルトラセブン』には基本フォーマットがあったが…
『ウルトラセブン』の基本フォーマットは地球侵略を企む宇宙人にウルトラ警備隊とウルトラセブンがが立ち向かうというものでした。
もっと具体的にいえば、基本フォーマットは
●侵略を企む宇宙人によって怪事件が起こされる
●事件解決のためにウルトラ警備隊が動き出す
●巨大化した宇宙人、あるいは宇宙人の操る怪獣・ロボットをウルトラセブンが倒す
●ウルトラ警備隊とウルトラセブンの活躍によって宇宙人の侵略は阻止される
といったところでしたね。
知性を持つ敵が登場しない『超兵器R1号』『悪魔の住む花』
上記のような基本フォーマットを持つ『ウルトラセブン』ですから、ほとんどの回に知性を持つ敵(ほとんどが宇宙人)が登場します。
ですから、知性を持つ敵が登場しない回は『ウルトラセブン』では例外的な回ということになってきます。
宇宙人などの知性を持つ敵も知性ある何者かが作り上げたと思われる存在も全く登場しない回は『ウルトラセブン』では『超兵器R1号』と『悪魔の住む花』の2話だけです。
『超兵器R1号』
強力な兵器を開発すれば、それが地球の平和を守る事になると考え、兵器開発に勤しむ人間の愚かさを描くためには知性を持った敵は必要なく、代わりに必要とされたのが愚かな地球人のために犠牲となり怪獣化した生物だったということになりますかね。
『悪魔の住む花』
そして、1966年公開の映画『ミクロの決死圏』に触発されてミクロ化したウルトラセブンを人体の中で戦わせることとなった『悪魔の住む花』で必要とされたのも人体の中に巣食う敵であって知性ある敵ではなかったということでしょう。
宇宙人らしい宇宙人も怪獣らしい怪獣も全く登場しない『侵略する死者たち』『盗まれたウルトラ・アイ』『第四惑星の悪夢』
『ウルトラセブン』には宇宙人らしい宇宙人も怪獣らしい怪獣も全く登場しない回が3回あり、それが『侵略する死者たち』『盗まれたウルトラ・アイ』『第四惑星の悪夢』であることは、コアなファン(マニア)にとっては基礎知識程度の常識となっています。
『盗まれたウルトラ・アイ』と『第四惑星の悪夢』
『盗まれたウルトラ・アイ』や『第四惑星の悪夢』は「幼い子供は置き去りにされた話で宇宙人や怪獣とウルトラセブンの戦いを楽しみにしている幼い子供へのウケは悪かった」的な評価がされていますが……私は幼稚園児くらいの頃から、この2話は大好きでしたし、私の周りの子供たちへのこの2話のウケもけっして悪くありませんでした。
『盗まれたウルトラ・アイ』を観て大人のドラマを観たような気分に、そして『第四惑星の悪夢』を観てSFモノを観たという気分に私は幼稚園児や小学低学年だった頃から浸っていましたし、多くの幼児たちが同じようにこの2話は好きだったのではないかと思っています。
『侵略する死者たち』
ただ……『侵略する死者たち』だけは子供の頃は薄気味悪さ以上のものを感じられませんでしたし、大人になってからも……。
続けて作品世界多角的研究5 『マゼラン星が地球に恒星間弾道弾を打ち込む事にした理由は?』のページをご覧ください
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