いくつかの平行世界にそれぞれのウルトラセブンがいる!

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それぞれの世界にそれぞれのウルトラセブン、それぞれのモロボシ・ダンがいる!?

1967~1968年に放送されたオリジナル『ウルトラセブン』だけではなく、『帰ってきたウルトラマン』以降のウルトラシリーズ、1994年に放送された『ウルトラセブン太陽エネルギー作戦』から2002年に発売されたオリジナルビデオ『ウルトラセブン誕生35周年”EVOLUTION”5部作』までの『平成ウルトラセブン』と呼ばれる作品群、2007年に放送された『ULTRASEVENX』などを観たことのある方は、それぞれの作品の舞台となっている世界が、それぞれに異なる世界となっていることに気づいておられると思います。

それでは……ウルトラセブン=ダンが存在する平行世界はどれだけあったのでしょうか?

第二期ウルトラシリーズから『ウルトラマンメビウス』へと連なる世界

古くからのウルトラファンやマニアの間では『ウルトラQ』『ウルトラマン』『ウルトラセブン』の3作品を第一期ウルトラシリーズ、『帰ってきたウルトラマン』『ウルトラマンエース』『ウルトラマンタロウ』『ウルトラマンレオ』の4作品を第二期ウルトラシリーズ、『ザ☆ウルトラマン』『ウルトラマン80』の2作品を第三期ウルトラシリーズと呼んでいます。

第二期ウルトラシリーズにウルトラセブンは、『帰ってきたウルトラマン』第18話『ウルトラセブン参上!』に登場して以降、たびたび登場していました。

そして、モロボシ・ダンは『帰ってきたウルトラマン』第38話『ウルトラの星光る時』、『ウルトラマンタロウ』第33話『ウルトラの国 大爆発5秒前』・第34話『ウルトラ6兄弟最後の日!』に登場した後、『ウルトラマンレオ』では防衛組織=MACの隊長を務めていました。

ただし、『ウルトラマンレオ』でのダンは第1話『セブンが死ぬ時! 東京は沈没する!』でウルトラセブンへの変身能力を失い、第40話『MAC全滅! 円盤は生物だった!』で生死不明となってしまいますが……。

この第二期ウルトラシリーズの世界観を引き継ぎ、そのまま直結する世界を舞台としていたのが映画『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』と『ウルトラマンメビウス』です。

『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』でのウルトラセブンは、異次元人ヤプールの怨念が集結した究極超獣Uキラーザウルスをウルトラマン、ウルトラマンジャック、ウルトラマンエースとともに神戸港沖に封印し、光エネルギーのほとんどを使い果たし、モロボシ・ダンの姿で地球で暮らしていました。

そして、『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』でのヤプールや宇宙人連合との戦い以降もモロボシ・ダンの姿で地球に留まり続けていたダンは、『ウルトラマンメビウス』第46話『不死身のグローザム』でウルトラセブンに変身し、ウルトラマンメビウスとともに戦い、第50話『最終三部作Ⅲ 心からの言葉』でエンペラ星人の仕業で光を失った太陽をウルトラマン、ウルトラマンジャック、ウルトラマンエース、ウルトラマンタロウ、ウルトラマンレオ、アストラ、ウルトラマン80とともに元の状態に戻し、闇に包まれていた地球に再び光が届くようにしています。

『平成ウルトラセブン』の世界

『平成ウルトラセブン』と呼ばれる作品群は

●『ウルトラセブン 太陽エネルギー作戦』(1994年3月21日放送)

●『ウルトラセブン 地球星人の大地』(1994年10月10日放送)

●『ウルトラセブン誕生30周年記念3部作』(オリジナルビデオ 1998年6月5日~8月5日発売)

●『ウルトラセブン1999最終章6部作』(オリジナルビデオ 1999年7月7日~12月31日発売)

●『ウルトラセブン誕生35周年”EVOLUTION”5部作』(オリジナルビデオ2002年5月22日~9月25日発売)

から構成されています。

第二期から第三期のウルトラシリーズの舞台となっている世界では『帰ってきたウルトラマン』ではMAT、『ウルトラマンエース』ではTAC、『ウルトラマンタロウ』ではZAT、『ウルトラマンレオ』ではMAC、『ウルトラマン80』ではUGMという防衛組織が地球の防衛に当たっていましたが、『平成ウルトラセブン』の世界ではオリジナル『ウルトラセブン』の地球防衛軍・ウルトラ警備隊が、ずっと地球を防衛し続けてきたことになっています。

そして、この世界ではウルトラ兄弟など、ウルトラセブン以外のM78星雲人は地球を一度も訪れていないようです。

(ただし、『ウルトラセブン 太陽エネルギー作戦』では『ウルトラマン』『帰ってきたウルトラマン』『ウルトラマンタロウ』に登場した怪獣・宇宙人のデータの存在が確認できますが……そこは、気にしないことにしておきましょう。)

『ULTRASEVENX』の世界

『ULTRASEVENX』の舞台となっている世界は、私たちが住む世界とは異なる世界=平行世界(パラレルワールド)となっていました。

そして、その世界に住む記憶を失った男・ジンが変身するウルトラセブンに似た姿の赤い超人は、平行世界にやって来たウルトラセブン(私たちがよく知るウルトラセブン)が、ジンと一体化した超人だったことが最終回で明らかになります。

そして、ジンがいる世界と元々セブンがいた世界の両方の支配を目論んでいた敵を倒したウルトラセブンは、自分が元いた世界に帰っていきますが……そこにはセブン=ダンの帰還を待っているアンヌがいました。

『ULTRASEVENX』の舞台となっていたジンがいる世界は、もちろん平行世界だったわけですが、その平行世界での戦いを終えたウルトラセブンが帰っていった世界も少なくとも『平成ウルトラセブン』の世界とは違っていました。

『平成ウルトラセブン』の世界のウルトラセブンは、地球人(元ウルトラ警備隊員)カザモリと一体化していましたが、このセブンはカザモリとは一体化していないようですし、『平成ウルトラセブン』の世界ではアンヌは地球人の男性と結婚し、男の子(名前はダン)の母親になっていましたからね。

『大決戦!超ウルトラ8兄弟』の世界

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2008年9月に公開された『大決戦!超ウルトラ8兄弟』の舞台となっている世界は、『ウルトラマン』がテレビで放送されていた世界で、別の世界でウルトラマンとして勇敢に戦った者たちが、普通の地球人として生活している世界でした。

この世界ではダンはアンヌと結婚していて、ダンとアンヌの夫婦は、横浜でカレー店を経営しています。

この世界のアンヌが別の世界でダン=セブンが命を懸けて戦い、地球を守ってきたことを思い出すと、ダンもまた自分が別の世界ではウルトラセブンとして地球のために戦っていたことを思い出し、ウルトラセブンに変身しています。

続けて作品世界多角的研究3 『操られたウルトラセブンと操られなかったウルトラマン』のページをご覧ください

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